【35】スマホVRで来店客の成約率55%向上!手軽に始めるバーチャル内覧サービス

強豪差別化技術

「実際に物件を見ないと判断できない…」 「遠方の物件を案内するのに時間がかかりすぎる…」 「他社との差別化ができず、価格競争に陥ってしまう…」

このような悩みを抱える不動産会社は少なくありません。2025年4月現在、不動産業界でひそかに急成長しているのが「スマホVR内覧サービス」です。

特別な知識や高額な投資がなくても、今日から始められるこのサービスが、来店客の成約率を大幅にアップさせる秘訣となっています。

この記事を読むと以下のことがわかります。

  • スマホVRを活用した内覧サービスの具体的なメリットと導入効果
  • 専門知識がなくても外部サービスを使って手軽に始める方法
  • 競合他社と差をつける顧客提案のテクニック
  • 中小不動産会社でも成功している具体的な事例とノウハウ

スマホVR内覧とは?初心者でもわかる基本

スマホVR内覧サービスの基本

スマホVR内覧とは、バーチャル・リアリティ技術を活用して、実際に物件に足を運ばなくてもスマートフォンで360度の視点から物件内部を確認できるサービスです。

特別なVRゴーグルは必要なく、お客様のスマートフォンやタブレット、PCなどで簡単に利用できます。指先で画面をスワイプするだけで視線を自由に動かし、矢印をタップすることで視点(立つ場所)を移動させることができます。

従来の内見との違い

従来の物件内見と比較すると、以下のような違いがあります:

従来の内見スマホVR内見
物件まで足を運ぶ必要があるどこからでも内見可能
営業担当者の時間調整が必要24時間365日いつでも内見可能
1日に数件の内見が限界短時間で多数の物件を内見可能
入居中の物件は内見しづらいプライバシーを守りながら内見可能
遠方の顧客には対応困難距離の制限なく内見可能

スマホVR内覧の導入効果

「本当に効果があるの?」と思われるかもしれませんが、多くの不動産会社が驚くべき効果を報告しています:

  • 成約率55%アップ:えんコーポレーション社では、VR導入後、成約率が10%から65%に向上
  • 内見効率の大幅向上:従来は1組につき平均4-5件の現地内見が必要だったところ、VR活用で1-2件に削減(50%以上の削減)
  • 遠方客の獲得:明光トレーディングでは、85%の入居予定者が現地内見なしで契約
  • 業務効率化:宅都ホールディングス社では、VR内覧を活用して60件もの申し込み成約を獲得

これらの数字は、スマホVR内覧が単なるトレンドではなく、実際のビジネスにおいて大きな効果をもたらすツールであることを示しています。

初心者でも今日から始められるVR内覧導入法

「VRって難しそう…」「専門知識がないから無理かも…」と思っていませんか?実は、外部サービスを活用すれば、専門的な知識がなくても簡単に始められるんです。

外部サービスを活用した手軽な導入方法

VR内覧サービスを始めるには、以下のような外部サービスが便利です:

  1. スペースリー:不動産VR・バーチャルルームツアーを提供するサービスで、日本の不動産業界では最も普及しているサービスの一つです。
  2. Matterport(マターポート):360度カメラで撮影した画像をクラウドにアップロードし、自動的に3Dモデルを生成するサービス。高品質なVR体験を提供できます。
  3. THETA(シータ):RICOHの360度カメラとそのアプリを使ったVRコンテンツ作成サービス。比較的低コストで始められます。
  4. NURVE(ナーブ):すでに導入店舗数が3,000を突破し、150万戸以上の物件が登録されている人気サービス。

これらのサービスは、初期費用を抑えながらも高品質なVR内覧体験を提供することができます。

導入手順

VR内覧サービスを導入する手順は、以下の通りです:

  1. サービス選びと打ち合わせ
    • 自社の規模や予算に合ったサービスを選択
    • サービス提供会社と打ち合わせを行い、目的や要望を共有
  2. 撮影
    • 360度カメラを使って物件を撮影
    • 明るい時間帯を選び、室内をきれいに整えておくことがポイント
    • 窓からの眺望や設備など、物件の魅力が伝わるアングルを意識
  3. 編集とアップロード
    • 撮影した画像を編集し、VRコンテンツを作成
    • サービスのプラットフォームにアップロード
  4. 活用
    • 自社サイトやSNSに掲載
    • 物件情報サイトに掲載
    • 営業トークに組み込んで活用

必要な機材とコスト

「初期投資がどれくらい必要?」と気になる方も多いでしょう。以下は一般的な目安です:

  1. 360度カメラ
    • RICOH THETA(3万円〜5万円)
    • Insta360(4万円〜8万円)
    • Matterport Pro2(40万円前後)※高性能なものを求める場合
  2. 三脚
    • 安定した撮影のための三脚(5千円〜2万円)
  3. サービス利用料
    • 月額1万円〜5万円程度(サービスによって異なる)
    • 物件数や機能によって料金プランが変わることが多い

予算に余裕がない場合は、Googleカメラアプリやストリートビューアプリを活用することで、追加の機材費用を抑えながら簡易的なVR内覧を始めることも可能です。

また、多くのサービスでは無料トライアルを提供しているので、まずは試してみることをおすすめします。

顧客を「驚かせる」VR提案テクニック

VR内覧サービスを導入するだけでは十分な効果が得られません。顧客に「驚き」と「感動」を与える提案方法が重要です。

常識破壊の提案法

顧客の常識を覆す「常識破壊」の提案は、強いインパクトを与えます:

  • 「今日中に50件の物件内見ができます」 従来なら数日かけて数件しか見られなかった物件を、VRなら短時間で多数見ることができる点を強調
  • 「深夜でも、早朝でも、いつでも内見可能です」 24時間いつでも内見できる便利さをアピール
  • 「現在入居中でも、内覧できます」 現入居者のプライバシーを守りながら内見できる利点を伝える

これらの提案は、従来の不動産業界の常識を覆すもので、顧客に新鮮な驚きを与えます。

バーチャルモデルルームの活用

空室の物件に「バーチャル家具」を配置することで、顧客の購買意欲を高めることができます:

  1. 生活イメージの提供
    • 家具や小物をバーチャルで配置し、実際に住んだときのイメージを伝える
    • 様々なインテリアパターンを提案し、顧客の好みに合わせた提案が可能
  2. 広さの実感
    • 家具を配置することで部屋の広さを実感しやすくなる
    • 「ここにダブルベッドが置ける」「ソファとテレビボードが十分入る」など具体的にイメージできる

<例文> 「このVRでは、実際に家具を置いた状態をご覧いただけます。右側には3人掛けのソファ、左側にはダイニングテーブルを配置していますが、この広さなら余裕でお使いいただけます。寝室にはクイーンサイズのベッドを置いてもこの通りのゆとりがありますよ」

比較提案の活用

複数の物件を効率的に比較できるのもVR内覧の大きな魅力です:

  1. A/B比較の提案
    • 「この2つの物件を比べてみましょう。こちらは日当たりが良く、こちらは収納が多いです」
    • 短時間で複数物件の比較ができる利便性をアピール
  2. プラン比較の提案
    • 「同じ物件でも、家具配置を変えるとこんなに印象が変わります」
    • 複数のインテリアプランを提示し、顧客の好みに合ったイメージを探る

実際の成功事例に学ぶ

実際にVR内覧サービスを導入して成功している事例を見てみましょう。

事例1:えんコーポレーションの成約率100%達成

えんコーポレーションでは、スペースリー導入後、成約率が10%上昇して60%になりました。さらに驚くことに、2020年3月単体では、本店でVR接客を実施したお客様の成約率は100%という驚異的な数字を記録しました。

成功のポイント

  • VRを「単なる技術」ではなく「接客ツール」として活用
  • お客様とのコミュニケーションのきっかけに活用
  • 悩むお客様への最後の一押しとして効果的に使用

事例2:中小不動産会社Aの遠方客獲得

地方の中小不動産会社Aでは、VR内覧を活用して遠方からの顧客獲得に成功しています。特に転勤や進学で引っ越しを検討しているお客様に対して、事前にVR内覧を提供することで、来店前の検討段階から信頼関係を構築しています。

成功のポイント

  • 遠方客向けに「無駄な移動時間と交通費を節約できる」と訴求
  • 物件周辺の環境もVRで紹介し、地域情報も提供
  • 来店前に顧客の好みを把握し、来店時の提案の質を向上

事例3:不動産管理会社Bのオーナー対応効率化

不動産管理会社Bでは、VRを物件オーナーとのコミュニケーションに活用しています。空室対策の相談があった際に、VRのURLを送って室内の状況を共有することで、遠方に住むオーナーとの意思疎通が円滑になりました。

成功のポイント

  • オーナーへの状況報告が視覚的にできるようになり信頼度アップ
  • リフォーム提案時に「Before/After」をVRで表現
  • 物件の魅力をオーナー自身に再確認してもらい、適正な家賃設定の説明に活用

VR内覧サービスのメリットとデメリット

メリット

VR内覧サービスの主なメリットは以下の通りです:

  1. 時間と交通費の節約
    • お客様も営業担当者も物件まで行く時間と費用を節約できる
    • 1日に見られる物件数が飛躍的に増加
  2. 24時間いつでも内覧可能
    • お客様の都合の良い時間に内覧できる
    • 仕事が忙しい方や遠方の方でも気軽に物件チェックが可能
  3. 効率的な物件比較
    • 短時間で多くの物件を比較検討できる
    • 似た条件の物件の違いを明確に把握できる
  4. 入居中の物件も内覧可能
    • 現在の入居者に迷惑をかけることなく内覧できる
    • 退去前から次の入居者募集を始められるため、空室期間を短縮
  5. 反響率・成約率の向上
    • ポータルサイトでの反響率が通常の4.7倍に
    • VR内覧後の成約率が平均55%アップ

デメリット

一方で、以下のようなデメリットにも注意が必要です:

  1. 実際の質感や音、匂いはわからない
    • VRでは伝わらない情報もあるため、最終確認は実際の内見が望ましい
    • 解決策:質感がわかる高解像度の部分写真を追加する
  2. 周辺環境の把握が難しい
    • 物件内部はわかるが、外観や周辺環境までは把握しづらい
    • 解決策:物件周辺の360度パノラマやGoogleストリートビューとの連携
  3. 高齢者には使いづらい場合がある
    • デジタル機器に不慣れな方には操作が難しいことも
    • 解決策:シンプルな操作方法の説明書を用意する
  4. VR酔いの可能性
    • 長時間の使用でVR酔いする方もいる
    • 解決策:短時間の使用を推奨し、座った状態での視聴を勧める

これらのデメリットは、適切な対応策を講じることで最小限に抑えることが可能です。

今すぐ始める!ステップバイステップ実践ガイド

「興味はあるけど、どこから始めればいいの?」という方のために、具体的な実践ステップを紹介します。

ステップ1:目的を明確にする

まずは導入の目的を明確にしましょう:

  • 来店客の成約率を上げたい
  • 遠方の顧客を獲得したい
  • 業務効率を向上させたい
  • 競合他社との差別化を図りたい

目的によって、選ぶべきサービスや活用方法が変わってきます。

ステップ2:予算と規模を決める

次に、投資可能な予算と対象物件の規模を決めましょう:

  • 小規模スタート(数件の主要物件のみ)
  • 中規模導入(空室物件すべて)
  • 大規模展開(管理物件すべて)

予算に応じて、自社撮影にするか外部委託にするかも検討します。

ステップ3:サービス選びと導入

目的と予算に合ったサービスを選びましょう:

  1. 各サービスの無料トライアルを試してみる
  2. 使いやすさと機能を比較する
  3. 継続的なコストを計算する
  4. 契約と導入の手続きを進める

ステップ4:社内教育と運用体制の構築

導入したら、社内での活用方法を共有しましょう:

  1. 全スタッフへの使い方レクチャー
  2. 活用シーンとトークスクリプトの共有
  3. 顧客への説明方法の統一
  4. 効果測定の仕組み構築

ステップ5:効果測定と改善

定期的に効果を測定し、改善していきましょう:

  1. VR内覧後の成約率を測定
  2. 顧客からのフィードバックを収集
  3. 営業担当者の業務効率化の度合いを確認
  4. より効果的な活用方法を検討・実施

まとめ:VR内覧で不動産業界の常識を覆す

スマホVRを活用した内覧サービスは、専門知識がなくても外部サービスを活用して手軽に始められる効果的な差別化戦略です。多くの不動産会社がVR内覧サービスを導入し、成約率の向上や業務効率化に成功しています。

特に重要なのは、単にVR技術を導入するだけでなく、顧客に「驚き」と「感動」を与える提案方法を工夫することです。常識破壊の提案やバーチャルモデルルームの活用など、顧客目線での価値提供を心がけましょう。

2025年4月現在、不動産業界ではVR技術の活用がますます進んでおり、早期に導入することで競合他社との差別化を図ることができます。VR内覧サービスを活用して、顧客満足度の向上と業務効率化を両立させ、競争力を高めていきましょう。

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